ドラマ版チーム・バチスタを見る

主人公2人について

凹凸だけど、ベストパートナー

チームバチスタシリーズ、というのは実を言うと適切な言い方ではありません。原作ファンにすれば作品を一貫して言われているのが、『田口・白鳥シリーズ』という呼び方のほうが非常にしっくり来るという。そもそもバチスタシリーズとか言っているけれど、バチスタに関係した内容は一作目だけで後は全く関係のない医療ミスやら事件が取り沙汰されています。ぶっちゃけどうして未だにバチスタシリーズと言われ続けているのかも、謎なところかもしれません。一度定着してしまった以上、変えるに変えられなかったのかもしれません。

その辺の話はいいとして、この作品で活躍するのは中年のおっさん二人です。物凄い極端な言い方ではあります、中年ですが片方が所謂イケメンでモテまくりという設定が組み込まれているようです。どちらなのかと不毛な質問をしてくる人もいるでしょう、それはドラマでも映画でも見ていればよく分かるはずです、とだけ付け足しておきましょう。辛口ですが、何も作品が嫌いだから刺がある言い方をしているわけではありません。色々といじれるところがあるので、面白おかしくいじっていくのが使命ではないかという焦燥に駆られているだけというものだ。

そんな田口・白鳥シリーズと言われる原作、この作品のダブル主人公として活躍している『田口公平』・『白鳥圭輔』の両名について話をしていきましょう。

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主人公について

田口公平とは

ではまず最初にイケメンではない方、という言い方は色々と失礼かもしれませんが、まぁいいでしょう。事件を解決していくために奔走する一人目の主人公は、先程も話した『田口公平』という壮年の男性が双軸と一本を勤めています。架空の病院である東城医大病院にて神経内科として勤務しており、主に病院内で請け負っている業務内容は『神経内科に関する講師、及び不定愁訴外来』を担当しています。映画とドラマでは共に心療内科へと変更されていますが、原作と見比べてみると特別大きな業務内容に差はありません。細かく言えば神経内科と心療内科の違いについても触れなければならないのですが、そこは気になる人は調べてくださいとしておこう。

田口が行っている業務で、不定愁訴外来というものが有ります。これは体調が悪いという自覚症状があるのに、原因となっている病気が特定できない時の状態を『不定愁訴』と呼ばれています。調子が良くないという理由はわかりますが、そうした訴えは主に患者の主観的な意見でしかなく、客観性に乏しいため本当に痛いのかどうかが判断できません。本人もほんとうに辛いのに周りからは理解が得られずに、ストレスなどを抱え込んでしまっては症状が安定しないなどの状態に追い込まれてしまうため、結果悪化しがちだという。

そんなときに田口のような不定愁訴患者のカウンセリングを担当し、適切な治療へと導けるようにしているのです。こうした仕事は心療内科においても行われているので、医科の変更はそうしたところにあるのかもしれません。

主人公として考えれば物凄く地味な仕事をしているように見えます、そのためか院内でも愚痴聞き係という風に思われており、本人としてもそれは自覚があるようです。ただ元々田口もこうした仕事ではなく、外科を志望していたという。本人も外科体質だと自負していましたが、あることがきっかけで血液恐怖症に近いトラウマを抱えることとなってしまいます。そのため外科を諦め、不定愁訴患者の対応をやむなく行います。

こうした部署にいるためか、本人には出世欲などが無いため、エリートコースからは外れた存在となっている。だから色々な厄介事を解決する事になってしまうのですが、そこまで正義感に溢れた人物でもなく、出来るなら面倒事には関わりたくはない人でした。しかし院長には卒論にしても何にしても、色々と世話してもらったがため頼みを無碍に出来ないという、自業自得な立場にあるためしかたなく引き受けてしまっているのです、こういう背景事情も知っていると、この作品の良さがもっと理解できるので楽しみは増していきます。

不定愁訴患者、その大半が通称モンスターペイシェントと呼ばれる人たちなのでそうした人たちの対応には慣れており、こうした田口の経験が事件解決への道を切り開くなど、主人公らしい活躍も見せてくれます。

白鳥圭輔について

そんな田口の頼れる(?)パートナーは、厚生労働省に勤務しておりあらゆる医療事故・事件を解決するために奔走している正義感の強いお役人の『白鳥圭輔』さんだ。ただ実際の省内では窓際部署に配属されているので、あまり将来性は期待されていないという。

白鳥さんといえば映画・ドラマで見るようにイケメンが描かれています。ですが原作だと、高級ブランドを身に着けているけれど着こなせていない『小太り中年』なのだそう。おもいっきりイメージが失墜して落石するような音がそこはかとなく聞こえてきそうな瞬間だった。良い意味でも悪い意味でも、美化されすぎていたので想像とかけ離れていると残念さが増してしまうのが哀しいところ。ただ見た目と違って仕事ぶりは非常に優秀であり、論理を純粋なまでに追求することの出来る人物で、通称『ロジカルモンスター』と呼ばれており、白鳥さんの通った道筋にはペンペン草すら残らないとも言われている。

ただそうした能力が幸いしてか、田口などの関係者からは口達者な部分がどうしても疎まれる体質であり、パートナーである田口とも度々口論を交わすこともある。また事件を解決するためか、場を主導することに躍起になっては場違いな発言をしたりして、依頼人やその他事件関係者の逆鱗に触れるなどして混乱を招くことがある。その都度、そうした場に対応慣れしている田口が出てきては仲裁を図っているため、苦労人はどちらかと言えば田口だ。

相手の感情を逆なでするのが特技という褒められないスキルを有している白鳥ですが、元々は医師を志望していましたが、田口同様血が苦手だったため道を頓挫して役人を志すようになる。しかしそれもサービス残業を上司から強要されて断ったところを爪弾きにされてしまったため、出世コースから外れてしまった。こうしてみると、映画やドラマのイケメンさが微塵に感じられない、とっても残念な人なのだというのが否応なく理解できてしまい、妙にシュールだ。

パートナーとして

そんな凸凹コンビとなっている田口と白鳥だが、事件発生から解決までの流れを簡単にまとめるとこんな感じだ。

事件・死人発生→状況把握するための会議→情報収集中、白鳥が相手の激おこスイッチを起動させる→白鳥も相手に釣られるように逆ギレ的に激情する→慌てて仲裁に入る田口により、有力な情報を入手→諸々起こって真犯人特定、解決

一部歪曲的な部分もありますが、王道といえば王道の流れだ。メディア作品は万人向けで、誰もが受け入れられるヒーローを勤められるような役者さんが選ばれています。それに対して原作では何処にでもいそうな中年で、それも人生を謳歌しているというよりは地味な生き方をしている人物が主役としてあてがわれている。どことなく親近感が持てるように人物像が設定されているのも、この作品の良点だと言われています。

一見するとあまりパートナーとして機能していないように見えますが、事件を解決していく度、また解決まで奔走するときに互いの欠点を見ながらも、お互いに長所を認めあうようになり、いつしか田口と白鳥はベストパートナーと言われるような信頼関係を結ぶこととなる。おなじみといえばおなじみかもしれませんが、こういう臭いところもさながらといったところだ。

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血が苦手という妙な共通点

個人的には主人公2人共が、医師免許を持っており、元は外科を目指していたり、医師を志していたりといった意思があったにも関わらず、それぞれ血が苦手という面が妙な連帯感を生み出しているのかもしれません。ただそんな2人が医療事件や事故を解決するために動かなければならないのだから、現実的に考えるとあり得ないといえばあり得ない。血と遭遇したらどうするのだろう、そんな心配を抱えてしまいます。

劇場版もいいよ