ドラマ版チーム・バチスタを見る

田口の苦労が弾丸のように跳ね上がる

ケルベロスの肖像へと続く物語

物語はある意味原点回帰することになり、さらに作者である海堂先生にしても決して自分とは無関係ではないAiについての話を盛り込んだのが、シリーズ5作目となる『アリアドネの弾丸』だ。まぁと言っても、結局田口さんが色んな意味で翻弄されて、関わりたくもない面倒事へと巻き込まれては、損な役回りをさせられてしまいます。もうこうなると田口さんの不幸体質というより、院長である高階さんの持ち込み癖が一番嫌気が差してきそうだ。

この作品の始まりにしても、田口さんがいつものように嫌な予感を感じながらも院長に呼び出されて院長室へと赴くと、何故か田口をAiセンターのセンター長に就任させるという驚愕人事を発表するのです。寝耳に水な展開に驚きどころか唖然とことを受け入れられない田口、当然拒否権などあるわけもなく粛々と命令に従うしかない社畜体質の医師がそこにいました。

ただこの話において田口は院内だけでなく、外部の警察や法医学者などの陰謀に絡め取られて田口の心労を重くすることになってしまうのです。リアルな話、こうした問題が本当にあるのではないかといった意味でも、この作品の内容は面白いと感じる以外に他ありません。

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田口を取り巻く周囲の思惑

まず簡単に状況から整理すると、いつもの様に呼ばれた田口は高階からトンデモ人事を聞かされて拒否するレベルのものではない案件を任されてしまう。Aiセンター、解剖では解き明かすことの出来ない死者の死因を特定する手段の樹立に東城医大病院は乗り気だった。これは作者の海堂先生も実際に推し進めている案件となっているため、リアルに日常的に巻き起こっている内容を文章に興したとも考えられる。

ただこの後の展開があまりに泥沼化しているので、当然フィクションも込められていると信じたいところ。何が起こるのかというと、Aiセンターという存在が気に食わないとある法医学者と警察は、ある時結託して内部瓦解させようと暗躍するのだった。そんな交錯が繰り広げられている中で東城医大にまたしても事件が発生する。それも病院内で銃殺死体が出るという前代未聞の事態だった。ここで結局白鳥も出てきて、警察も乗り出し混沌と化していく様が見ているだけでよく取れるだろう。

初期作である『チーム・バチスタの栄光』の頃は平々凡々な暮らしをしていた田口の姿はそこに無く、自ら望んだわけではないのに院長の持ち込み案件を単独ではないものの、解決へと導いてしまったことで出世街道を進む羽目になってしまう。本来なら喜ばしいはずだが、田口本人にしたら災難というか、もはや災悪に見舞われたと言っても良いレベルでしょう。

銃殺されたのは暗躍していた人物

この作品で東城医大の中で銃殺された遺体についてですが、それは『北山錠一郎』という警察から天下ってきた人物だった。彼は同じく瓦解を目的としている斑鳩と南雲と共謀して内部崩壊させようとしたが、そんな中で銃殺事件の被害者となってしまう。このことは彼自身が当然望んだ結果ではなく、様々な陰謀に巻き込まれた形で発生したと言える。いわば殺害そのものが既定路線だったと言えるため、皮肉な結末としか言いようがない。

本来なら甘い汁を吸って悠々自適に、Aiについて何も知らなくてもいい程度に給与を貰っての生活が待っていると思っていた北山にすれば悲劇としか言いようがありません。

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この作品は田口の苦労を知る話

ここまでシリーズについて話をしてきたが、分かったことといえば回を増すごとに田口公平という不定愁訴外来責任者で、万年講師だった医師が突如として院内の不正事件・事故を解決する探偵として活躍し、元々逆らえない立場であることを理由に無理難題を当然のように押し付けてくる院長、そして病院の不穏な様子をまるで知っていたかのように現れては、田口の苦労を増やしていく白鳥という困ったパートナーの存在。田口さんは所謂巻き込まれ体質というどこぞのラブコメに登場してきそうな主人公気質の持ち主のようだ。

ただ中年で、来る案件といえば血生臭いものから利権や汚職などの汚れ仕事などが主となっているので、巻き込まれの中でも一際最悪な部類といえるでしょう。任された以上解決していかなければならない、責任感も働いてか数々の難事件を解決していく度に縁遠かった出世という道がひらけてしまう。元々出世する意欲もない、無欲な人だったが気づけば愚痴だけではない、あらゆる揉め事を解決してくれる何でも屋さんというような見方まで出てきてしまったから、こうなってはもうどうしようもない。

田口・白鳥シリーズ、ケルベロスの肖像を持ってメディア作品は最終章を迎えましたが、原作小説の真の最終章である『カレイドスコープの箱庭』でどんな結末を迎えたのか、気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。

劇場版もいいよ

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